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GWORKSだよりー手づくり家具の店ー”特注家具もお気軽にご相談ください”

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作業場から

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いよいよ季節は秋から冬へ。作業場おもてのモミジも真っ赤に染まっています。一本の木でも梢の方から染まるんですね。本当は染まっているんじゃなくて、緑の色素が抜けているのだそうですが。今年は紅葉がきれいだったように思います。村内を縦貫する日高川沿いには自然木もそれなりに残っていて、楓や山桜が緑から赤へとため息の出るようなグラデーションの色彩美を見せていました。今まで秋の紅葉を見て「キレイだなあ!」とか思ったことはあまりなかったのですが、なぜか今年はグッと来ました。年齢でしょうか。

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モミジのアップ。そもそもモミジとカエデとどこか決定的に違うのかな。コハウチワカエデとイロハモミジとか似ているように思いますが。広辞苑で調べてみよう。紅葉・・・モミヂ。上代にはモミチと清音。①秋に、木の葉が赤や黄色に色づくこと。またその葉。②カエデの別称。③「もみじば」の略。④襲(かさね)の色目。⑤鹿の肉。笑・・・などなど。え~!以外。カエデとモミジには明確な区切りはないんですね。ここで疑い深く樹木図鑑を参照。・・・やはりカエデもモミジもカエデ科カエデ属のページに分け隔てなく並載されていて、イロハモミジの別名がイロハカエデとなっているくらいですから、おんなじなんですねえ~。能くモミヂするカエデをいっそモミジと呼んでしまったんですねえ。まさに名は体をあらわす。この場合は名は態をあらわす。か?

家具に使う木材でカエデというとほとんどの場合はイタヤカエデのことを指します。光沢のある白い木肌で、材質は緻密。もともと蓄材量の多い木ではないので、あまりお目にかかることはありませんが、清楚な印象の好ましい材です。ただしすごく重い。以前、泉さんが倉庫に眠っていたモミジ材を掘り起こして一脚限定でロッキングチェアのフレームにしていました。材質はやはりカエデに酷似していて清らかな白色がまぶしく、ところどころ縮みも出ていた。するとあれは何モミジだったのか・・・?秋と謎は深まるばかりです(なんじゃそりゃ)。

大島
by g-workswood | 2009-11-20 00:04 | 木工/作業場から